現在、一部の井戸水や河川水、飲用水などで「有機フッ素化合物(PFAS)」の検出が報道されておりますが、上尾市の水道水は国の水質管理目標値を十分に下回っていることを確認しております。
本ページではPFASについて説明いたします。
下記の概要版と併せてご確認ください。
有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。PFASの中には、発がん性の疑い等が指摘されているものがあり近年問題となっています。
水道水について、日本では令和2年にPFASの一種である「PFOS(ピーフォス)及びPFOA(ピーフォア)」が水質管理目標設定項目に位置付けられ、「PFOS及びPFOAの合算値で50ng/L」とする暫定目標値が定められました。
なお、要検討項目に位置付けられた「PFHxS」は、まだ基準値は定められておりません。
上尾市では、上尾市水道水質管理計画に基づき検査を実施し、国の目標値を十分に下回っていることを確認しています。
直近の検査結果は下記のとおりです。
区分 | 西部浄水場系統 | 北部浄水場系統 | 東部浄水場系統 |
代表検査地点 |
西上尾第一団地 水質モニター |
戸崎団地自治会館 | かわらぶき公園 |
採水日 | 令和6年6月25日 | 令和6年6月25日 | 令和6年6月25日 |
ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA) ※目標値:50ng/L |
3ng/L | 2ng/L | 2ng/L |
※西部浄水場の給水区域…西上尾第一団地、西上尾第二団地
北部浄水場の給水区域…上尾市の鴨川より西側の地域
(西上尾第一団地、西上尾第二団地を除く)、
井戸木1丁目から4丁目、中妻3丁目から5丁目
東部浄水場の給水区域…上尾市の鴨川より東側の地域
(井戸木1丁目から4丁目、中妻3丁目から5丁目を除く)
水道水のPFOS及びPFOAが暫定目標値を超えた場合や超える可能性がある場合は、濃度が高い水源の運用停止または上尾市の水道水の約7割を担っている埼玉県営浄水場と連携し濃度低減等の対策を行います。
PFOS及びPFOAの暫定目標値は、令和2年当時における安全側に立った考え方を基に設定されています。
具体的には、動物実験の結果から一日当たりの耐容摂取量(ある物質を人間が生涯を通じて摂取し続けても健康に影響が出ないとされる、体重1kg当たりの一日分の摂取量)を算出します。これを用いて、体重50 kgの人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲用するという条件において、飲料水からのPFOS等の摂取量が耐容摂取量の10%以下になるように安全側に立って計算すると、PFOSとPFOAの評価値はそれぞれ50 ng/Lとなります。さらに、安全側の観点からPFOSとPFOAの合計値として50 ng/L以下を目標値として定められています。
引き続き、各国・各機関により更なる検討がなされており、日本においても、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて専門家による検討が進められています。
詳細は以下の環境省ホームページをご確認ください。
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